★石灰沈着性肩腱板炎

Key Words : 肩の痛み、肩が痛い、手が上がらない、夜痛い、夜痛みで寝られない、肩の激痛

 

石灰沈着性腱板炎とは?

 石灰沈着性肩腱板炎は肩腱板内にリン酸カルシウム結晶がたまる病気です。リン酸カルシウム結晶が腱板内にあるうちは症状が比較的穏やかですが、腱板から肩峰下滑液包にもれると激烈な疼痛を催します。治療は安静と消炎鎮痛剤服用、ステロイド剤の注射で改善します。

 

症状:突然、激しい肩の痛みで発症します。痛みは安静時にも大変強く、あまりの痛さのために全く肩を動かすことができません。比較的夜間に発症することが多い特徴があります。中高年の女性に好発します。

 

原因:原因は不明です。水分の摂取不足で脱水状態になると発症しやすい傾向があります。

 

診断:発症が急激で激しい疼痛を伴うこと、レントゲンで腱板に石灰沈着を認めること などから診断は容易です。

治療:消炎鎮痛剤が比較的有効ですが、あまりにも痛みが強い場合はステロイド剤を石灰沈着部位に注入します。ステロイド注射後1-2日で症状が改善します。発症から時間が経過していない場合は、石灰が柔らかく注射で吸引して抜くことが可能です。

 注射でも症状が改善しない方が稀にいます。その場合は症状に応じて手術で石灰を除去します。

また、胃薬(H2ブロッカー)を服用すると石灰が吸収されるとの報告もあり整形外科ではよくつかわれております。

胃薬がなぜ有効か?ですが諸説あります。

以下代表的な説を以下に記載します。

 そもそも、石灰化の原因としては、胃酸が代謝性アシドーシスを起こし電気的な均衡を得る目的でカルシウムイオンとフリーラジカルが石灰化を起こす。

 

この説を基に、胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーが有効であるとするものです。

症例  60代 女性 左肩の激しい痛み
数日前から左肩に激しい痛みが出現しクラーク病院を受診

x線写真:赤い点で囲んだ部分に淡い石灰の沈着が認められます。

MRI像:石灰沈着の周囲に強い炎症が発生していることがわかります。

消炎鎮痛剤の内服で症状が改善しました。

50歳代 女性 数年前にも右肩激痛の既往があり

​右肩外側(赤点部分)がやや腫れており、局所熱感を認めた。

局所熱感の部位に一致して石灰沈着を認めました。

治療は消炎鎮痛剤を処方しました。

早期に症状を改善させるには、ステロイド剤の注射が有効ですが、内服薬を希望されました。

クラーク病院上肢センターは 

肩、肘、手の疾患、外傷に対し高度な医療を優しく提供しています。

 

Fax : 011-782-4850

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​札幌 クラーク病院 肩肘手外科 佐々木勲

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