★バネ指、弾発指

 

バネ指・弾発指とは?

指に痛みがでる代表的な疾患の一つです。

 

◇病態

指を曲げる腱がトンネル(腱鞘)に引っかかり(弾発現象)、痛みがでたり指が曲がらない、指が伸びないなどの障害がでる病気です。トンネルは掌(手のひら)の横しわ部分にあります。

 

◇どんな人に多い?

 妊娠中、出産後1年間、更年期の女性に多くみられます。他には手をたくさん使用する方にも発生します。

 

◇治療

 指の安静が重要です。症状が軽度の間は安静や注射で治癒しますが慢性化すると手術が必要になります。

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​◆屈筋腱と腱鞘の構造

屈筋腱を引っ張ると(赤矢印)指が曲がります。屈筋腱は腱鞘(トンネル内)を通過して指の動きを行います。

日本手外科学会 手外科シリーズ 参照

◆原因

・使いすぎ:手を使いすぎると腱と腱鞘が擦れて炎症が発生し、腱や腱鞘が腫れて痛みを伴い、腱鞘炎といいます。症状が進むと指動かすと腱が腱鞘に引っかかり弾発現象が起こります。これをバネ指といいます。

・生まれつき:小児のばね指はほとんどが生まれつきです。2-3歳のころに親が気付いて医療機関を受診します。

・大人の場合は主に腱鞘が腫れて次第に腱も腫れます、小児の場合は初めから腱自体が腫れて引っかかることが多いといわれています。

◆症状

指を曲げるときにバネ仕掛けのようにカクッと引っかかる動きをすることからバネ指といいます。その際に痛みを伴ったり、指が曲がらなくなったり伸びにくくなりなど日常生活動作に支障をきたします。

日本手外科学会 手外科シリーズ より

日本手外科学会 手外科シリーズ より

◆どのような人に起こりやすいか?

・妊娠/出産:妊娠後期から出産後1年までの女性や、

・更年期女性:更年期の女性に多くみられます。

・糖尿病:糖尿病患者さんにも起こりやすく治りにくいのが特徴です。

・手をたくさん使う高齢者にも発生します。

・小児:生まれつき。多くの場合は生後2-3歳頃親が気付いて受診することが多い

日本手外科学会 手外科シリーズ より

日本手外科学会 手外科シリーズ より

治療

・安静:手指の安静が重要ですが、日々の生活で指を使うことが多いため安静を保てないのが実情です。

・注射:ステロイド注射も有効です。注射で症状が軽減あるいは消失しますが再発も多くみられます。糖尿病患者さんはステロイド注射をすると血糖値が上昇しますので注意が必要です。注射後にすぐに再発する方は手術を行います。

・手術:手術は局所麻酔でおこない10分程度で終了します。トンネル(腱鞘)の屋根を切開し腱が引っかからないようにします。手術では母指と小指の手術の際に神経損傷が起こりやすいので注意が必要です。最近は2-3mmの穴をあけてトンネルを切離する方法もあります。ガイドナイフという特殊なナイフで手術を行います。手術後数日で創がふさがり、水仕事も可能になります。当科でも症例に応じて行っております。

日本手外科学会 手外科シリーズ より

​例 60歳代 女性 右母指バネ指

生まれつきの弾発母指です。

60年以上進展しない状態が続いております

母指(親指)のIP関節(第一関節)が

​完全には伸びません。

一般的には幼少時期に手術を行いますと治癒しますが、経過が長いために関節が拘縮し(硬くなり)ており、腱鞘切開術を行っても十分な改善が得られない可能性があります。

小児のばね指は通常母指に発生します。

この方は、体操教室に通って指の使いすぎで腱鞘炎、ひいてはばね指になりました。

​現在、安静にて経過観察中です。

例6歳男児 2週間前から指が伸びない

クラーク病院上肢センターは 

肩、肘、手の疾患、外傷に対し高度な医療を優しく提供しています。

 

Fax : 011-782-4850

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​札幌 クラーク病院 肩肘手外科 佐々木勲

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