★化膿性滑液包炎

​✔滑液包とは?

関節や筋、腱など動きがある場所に摩擦を軽減するためにある袋です。袋の中にはよく滑る少量の液体が入っています。上肢では肩(肩峰下滑液包)と肘(肘頭滑液包)が代表的です。

肩峰下滑液包

​上腕骨、腱板(棘上筋腱も腱板の一つ)と三角筋、肩峰を隔てている袋

肘頭滑液包

​肘頭、上腕三頭筋腱と皮膚を隔てている袋

✔好発部位(上肢)

肩(肩峰下滑液包)と肘(肘頭滑液包)に起こりやすい。

肘頭は外傷後に発生することがありますが、肩、肘ともに明らかな傷や外傷を認めない場合もあります。

✔症状

発症した部位の痛み(安静時痛、運動時痛ともに出現します。)、発赤、腫脹、局所熱感、病状が進むと全身の発熱をともなう場合もあります

✔治療

滑液包を切開し、排液用のチューブを入れます。内部に膿をためないことが重要です。

抗生剤投与。感受性のある抗生剤を選択するために細菌の培養検査は必須です。

安静のために外固定(ギプスシーネ等での固定)を行うこともあります。

✔合併症

感染が遷延化 上記の治療を行っても感染が沈静化しない場合があります。

感染が周囲の骨(化膿性骨髄炎)や関節内(化膿性関節炎)、腱(化膿性腱炎)に進むと難治性になることがあります。

例1 80歳代 男性 肘頭化膿性滑液包炎

数日前から左肘に腫れと痛みが出現した。

時間の経過とともに疼痛が増強し赤みもましたため受診。

​排液用のチューブを入れ滑液包に膿がたまらないような処置を行い、

抗生剤を投与して治癒しました。

肘頭から前腕1/2程度まで発赤と腫脹を認めました。滑液包の感染で、滑液包の周囲にまで感染の炎症が及んでいます。

排液チューブをいれて1週間です。

肘の腫れや発赤がなくなっています。

クラーク病院上肢センターは 

肩、肘、手の疾患、外傷に対し高度な医療を優しく提供しています。

 

Fax : 011-782-4850

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​札幌 クラーク病院 肩肘手外科 佐々木勲

Tel : 011-782-6160