拘縮予防、拘縮治療に効果的な装具について説明します。
1)リハビリ、装具治療は痛くない!!
昔は一般的にリハビリは痛いものと考えられていました。しかし、これは間違い!!
無理に曲げたり伸ばすと関節周囲の軟部組織が切れて出血しさらに関節が硬くなります。また強い力が関節にかかると関節軟骨が損傷されてしまいます。
りはびりの基本は ゆっくりと組織を伸ばして徐々に動くようにすることです。
2)リハビリ、装具治療は妊婦のお腹
妊婦のお腹が10か月かけて大きくなります。徐々に大きくなるので苦痛が少ない。1‐2週間で急激に大きくなったらお腹が割れてしまいます。関節も急激に強い力を加えると周りの組織が壊れてしまいます。
拘縮した関節を動かすには継続したわずかな力で組織を優しく伸ばすことが重要です。
装具やスプリントで長時間、小さな力を加え続けることで組織が伸びて関節が動くようになります。
装具とリハビリを組み合わせるとさらに効果が高まります。
患者さんはあきらめないで医師から指導された方法、時間を守り装着してください。
装具は非常に有効な治療法の一つです。
3)装具はいろいろな種類がある
装具にはいろいろな種類があります。症状に合わせて装具を選びます。装具に精通した医師にご相談ください。
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過去半年間に当科で使用した代表的な装具・スプリントを提示します
指伸展拘縮に対するスプリント
指伸展拘縮とは指が伸びたまま曲がらない状態を言います。
ナックルベンダー、PIP関節伸展機能付加
ゴムの力で徐々にMP関節を曲げていきます
PIP関節が屈曲拘縮していたのでPIP関節の伸展機能を付加しています
PIP関節伸展拘縮
PIP関節を曲げた状態でバンドで固定します。痛みが出る直前の角度で固定します。
指MP.PIP関節用の屈曲装具
指屈曲拘縮
ボタン穴変形
指伸筋腱損傷+屈曲拘縮で小指のPIP関節の伸展ができない
小指にダイナミックスプリントを日中装着
夜間装着用の装具
日中に伸びた角度を翌朝までなるべく保つために夜間装着してもらいます。
拘縮治療の装具はSTATICなものとDYNAMICなものを組み合わせて行うと効果が高い。
肘伸展屈曲拘縮
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